情報の基礎理論
1.コンピュータの情報表現:
コンピュータ内部で”1”と”0”の2種類の数(2進数)しか扱うことができません。この”0”と”1”で表現できる情報のことをビットと呼びます。ビットはコンピュータで情報を扱う最小単位 です。また、8個のビットを1つにまとめた単位としてバイト(1バイト=8ビット)も使用します。
補助単位
記号 | 読み方 | 乗数で表現 | 実数 |
T | テラ | 10の12乗 | 1,000,000,000,000 |
G | ギガ | 10の9乗 | 1,000,000,000 |
M | メガ | 10の6乗 | 1,000,000 |
k | キロ | 10の3乗 | 1,000 |
m | ミリ | 10の-3乗 | 0.001 |
μ | マイクロ | 10の-6乗 | 0.000001 |
n | ナノ | 10の-9乗 | 0.000000001 |
p | ピコ | 10の-12乗 | 0.000000000001 |
2.データの表現:
代表的な文字コード体系は下記のようです。
文字コード | 説明 |
JISコード | JIS(日本工業規格)で規格化された8ビットの文字コード体系です。英数字、カタカナ、各種記号など256種類が定められています。そのほか、漢字を表すことができる16ビットのJIS漢字コードがあります。 |
シフトJISコード | JISコードをベースにした文字コード体系です。16ビットの漢字コードのデータと英数字、カタカナなどの8ビットコードが混在している場合でも簡単に認識できるようにした文字コードです。 |
ASCII コード(American Standard Code for Information Interchange) | ANSI(米国規格協会)で規格化された文字コード体系です。基本は7ビットですが、拡張版では8ビットとなっています。日本語は表示できません。JISコードのベースとなりました。 |
EBCDIC(Extended BCD Interchange Code) | IBMが作成したメインフレーム(汎用コンピュータ)向けの文字コード体系です。本来、日本語は使えませんが、各メーカが独自に拡張して利用可能としています。 |
EUC(Extended Unix Code) | 主にUNIXで利用されている文字コード体系で、拡張UNIXコードとも言います。 |
Unicode(UCS-2) | 世界各国の多くの文字を一つのコード体系で表現するためにISO(国際標準化機構)で標準化された2バイトの文字コード体系です。現在では拡張が行われており、4バイトに拡張して文字を表現するコード体系(UCS-4)も規格されています。 |
3. 命題
命題とは、客観的にその内容が「真」または「偽」のいずれかと判断できる文や式のことをいいます。
4.論理演算:
種類 | 意味 |
論理和(OR) | 少なくてもいずれか一方が真(”1”)であれば、結果が真となる演算 |
論理積(AND) | 双方が真(”1”)の場合のみ、結果が真となる演算 |
排他的論理和(XOR) | いずれか一方が真("1")の場合は結果が真に、双方の値が一致した場合は結果が偽(”0”)となる演算 |
否定(NOT) | 真偽を反転させる演算 |
また、以上の論理演算の優先順位が高い順にNOT→ AND → XOR → ORとなります。
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